「私のくらし」や「私の暮らすまち」を豊かにするための学びの場を食育を中心にコーディネートしているNPOです

 

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<講座報告>

講師:藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所 准教授)

日時:2月3日(水)10:30~12:30

講師の藤原先生は、約100年前に起こったスパニッシュ・インフルエンザと、今回のコロナパンデミックを比較分析され、時代背景に違いはあるものの、人の移動がウイルスを運ぶこと、弱者がリスクにさらされやすいことなど多くの類似点がありながら、その歴史が生かされていないと指摘されました。

また、新型コロナウイルスは、現代社会にとって「抜き打ちテスト」だと表現され、生命までもが商品化される新自由主義の限界が露呈したものであり、経済活動がいつストップしても人間が生きることのできる社会が形成されているのかどうか、「食と農の思想」をどこまでの覚悟と緊張感を盛って紡ぐことができるのかを問われている、と話されました。

今後は、食から根本的に世界を作り直すことが必要であり、そのために主体を分散させる「植物の思想」、原発など分解できないものは作らない「分解の思想」そして、本来共有すべきものを商品化しない「縁食の思想」の三つの視点を持つことを提案されました。

社会を変えるためには、地域にたくさんの面白い場所を作りそれをつなげることが大切であり、たとえば講座の中で紹介された興味深い本を一人で読むのではなく、その内容について語り合う「読書会」を二人から始めては?と結ばれました。

<講座の中でご紹介いただいた本の一部>

藤原辰史「分解の哲学」 スコット「反穀物の人類史」村上陽一郎「ペスト大流行」ポールロバーツ「食の終焉」

アプトン「ジャングル」エリック・シュローサ―「ファストフードが世界を食いつくす」

 <アンケートから>

・コロナにより社会の歪みがより大きく表面化したこと。起こるべくして起こったパンデミックと再認識しました。今後どう生きていくか、何ができるかと自問してますが、小さな集団からでも、と力をいただきました。

・期待以上の講座でした。そのなかで、「知識の共有」(この講座も正にそうですが)が第一歩で、踏み出せそうな気がしました。今ともに目指してゆくのは自治という道だと実感できました。

・新自由主義、脱成長、地球温暖化、持続可能な社会を目指して自治の思想コモンについてのお話は、口コミの拠点づくりから、に納得です。

・より多くの方が心豊かに暮らしていけるよう、農、食でつながる地域の仲間の輪を作っていきたいと考えております。

・地域の小さな実践や行動で新自由主義を切り崩していこうという呼びかけ、それに応える人たち、共感する人たちがおおぜいいるということを強みに変えて、コロナ後を見据えた活動をしていかなければと思いました。

・このタイミングに、マスコミなどでは聞けないお話を題材に取り上げて戴き感謝しております。

・この国を作って来た大人とそこに無関心だった、行動してこなかった私も含めた大人の罪は重いととても暗い気持ちになりました。子どもたちの未来のためにも、未来を生きる子どもたちのためにも、私たち現役の親世代の意識、行動はとても大切だと改めて思います。「食べること」は子どもにもわかりやすい入口だと思います。先生の「食べるとはどういうことか」なども再読し、子どもの心に寄り添いながら、家族でもコロナ禍の今と未来を話していけたらと思います。

 

 

 

 

 



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